ショーペンハウアー「読書について」_読書から普遍的歴史へ
重要なのは,私たちの行為の積み重ねが歴史を作るという過程を,世界の歴史が作られる論理的な必然性として描き出そうとしている点だ.
これこそが,本書を単なる世俗批判の書籍ではなく,歴史的哲学書たらしめる所以だろう.
重要なのは,私たちの行為の積み重ねが歴史を作るという過程を,世界の歴史が作られる論理的な必然性として描き出そうとしている点だ.
これこそが,本書を単なる世俗批判の書籍ではなく,歴史的哲学書たらしめる所以だろう.
SNSでの情報収集が一般化しつつある現在.便利さの一方,私たちはアルゴリズムの不可視化や情報管理のリスクとの共存が不可欠となった.現代における知性とは,読書とは.
ヨーロッパで加熱する日本漫画ブームは,ついには大英博物館で漫画展が開催される程となった.芸術やクールジャパンとして語られる漫画像は,イデオロギーと無縁なのか.
かつて社会を先導する役目を追っていた知識人は,特権階級として嘲笑される存在になったのか.アメリカの反知性主義を手がかりに,インテリゲンツィアのあり得べき姿を考える.
短い論文ながら,理性と自由を世界史的プロジェクトへと昇華したカントの著作.啓蒙のプロジェクトは,果たしてその役割を終えたのか?その魅力と現代の意義をもう一度考える.
「きっとかれは正しいのだろう。
あまり感傷的になっても仕方がないし、犬は茶色がいちばん丈夫というのはたぶん本当なんだろう。」空気を読むことの意味.寓話から読み取る全体主義への警鐘.
自然を懐古する人間と上位知能であるスペーサー.尊厳を奪われた労働者と合理的機械たち.様々な対立を媒介するロボットは,果たして友か敵か.希望的メッセージに富んだSF.
数学,大学,演劇,政治,はては漫才から痴話喧嘩まで.トラブルシューターとして事件の解決を目指す探偵漫画Q.E.D..ベストエピソードを振り返る,後編.
コナンや金田一等の推理漫画ブームの陰で生まれたもう一つの名作.犯人を追い詰める推理とは異なる可能性を開いた魅力を紹介.アカデミーの苦悩こそ本作の一番の魅力.
経済という成長という希望と解放のの物語は,「必要」からやがて「脅迫的義務」へと変化する.人口減少や資源の有限性は,私たちに別の経済社会の在り方を訴えてはいないか.